大腸カメラがん検診ガイド:一歩早く、大腸がんの致命リスクを遠ざける

「先生、最近ずっと血便があります。大腸がんですか?」「大腸カメラは痛いと聞きます。受けなくてよいですか?」大腸がんは我国で罹患率2位・死亡率3位。年間新規56万超・死亡28万超、約60%が中・進行期で発見される。大腸がんは検診で「予防・治療可能」にできる唯一のがんとも言われ、大腸カメラはその「ゴールドスタンダード」。本ガイドで誤解を解き、腸の健康を守る一助に。

一、大腸カメラとは?なぜゴールドスタンダードか

大腸カメラは、肛門から挿入する細い柔らかいチューブ(先端に小型カメラ・処置具付き)で直腸・結腸の粘膜を観察する検査。ポリープ・炎症・潰瘍・癌を直接確認でき、さらに「見つけて治す」が可能:良性ポリープはその場で切除(大腸がんの80~95%は腺腫性ポリープが5~10年かけて悪化;切除で悪化を防ぐ)、疑わしい病変は生検で確定。ゴールドスタンダードの3理由:検出率が極めて高い—WHO研究でがん95%以上・前がん病変約90%、便潜血(60~70%)を大きく上回る;早期発見・早期治療—2024年中国ガイドでは早期5年生存率90%超、中・進行期は30%未満;コストパフォーマンス—1回300~800元程度、ポリープ切除でその後の高額治療を避けられる。

二、どんな人が受けるべきか

必須(高リスク):40歳以上の成人—初回大腸カメラ推奨(国内ガイドの開始年齢);直系に大腸がん・腺腫性ポリープの方がいる—罹患した方の年齢より10年前から開始、3~5年ごと;繰り返す血便・腹痛・腹胀・下痢と便秘の交代・便の細さ・体重減少・貧血など—すぐに受診。推奨(その他高リスク):長年の喫煙・飲酒、高脂肪低食物繊維、運動不足;潰瘍性大腸炎・クローン病・ポリープ(特に腺腫)の既往—年1回;アスピリン・NSAIDs長期服用—定期的な検診を検討。

三、検査の流れ:前・当日・後

前準備(1~2日前):食物繊維の多いもの・消化しにくいもの・色の濃いもの(野菜・果物・雑穀・肉・血のついた食品・濃い飲料)を避け、白粥・白米・うどん・豆腐・茶碗蒸しなどに。6~8時間前:医師指示の腸管洗浄剤(例:ポリエチレングリコール)を服用し、2000~3000mlの水分で便が透明になるまで。既往・アレルギー・服薬を申告;無痛の場合は6時間前から絶飲食・付き添い必須。当日:通常検査は軽い腹胀・腹痛があることがあるが、深呼吸で緩和、約15~30分。無痛は静脈麻酔で眠っている間に終了、20~40分。ポリープ・病変はその場で切除・生検可能。後:軽い腹胀・排ガスは1~2時間で軽減;1~2時間後に消化のよい食事。無痛の場合は30分観察、24時間は車の運転・飲酒禁止。激しい腹痛・多量の血便・持続する発熱は受診。

四、よくある誤解

誤解1:症状がなければ不要—誤り。早期大腸がんの約70%は無症状。「沈黙の殺し屋」と言われ、血便・腹痛が出る頃には中・進行期のことも。誤解2:大腸カメラはとても痛い—誤り。機器の細さ・柔らかさで痛みは軽減;どうしても不安なら無痛(麻酔費約300~500元)で受けられる。誤解3:便潜血が陰性なら大腸カメラ不要—誤り。便潜血は感度が低く、早期がん・ポリープの30~40%は陰性。補助的スクリーニングであり代替ではない;陽性なら必ず大腸カメラで精査。誤解4:1回受ければ一生安心—誤り。間隔は結果とリスクによる:異常なし・低リスクは5~10年ごと;良性小ポリープ(<1cm・<3個)は3~5年ごと;腺腫性・大きい・複数は年1回;家族歴・大腸疾患は3~5年ごとまたは医師指示。

五、よくある質問

副作用・腸を傷める?安全な低侵襲検査で、明らかな副作用はほとんどない。術後の軽い腹胀・排ガスは1~2時間で軽減;穿孔・出血は0.1%未満と極めて稀。無痛の麻酔は体や記憶に影響?短時間作用の静脈麻酔で代謝が早く、持続的な害や記憶への影響はほぼない。目覚め後の軽いめまい・だるさは約30分で軽減、24時間で回復。妊婦・高齢者は?妊婦は慎重に;必要な場合のみ医師評価のうえ。無痛では胎児への影響を避けるため麻酔・浣腸の使用に注意。70歳以上で全身状態が良ければ可能;重い基礎疾患は医師が判断。降圧薬・糖尿薬は止める?降圧薬は中止不要、当日も服用可。糖尿薬・インスリンは絶食に合わせて医師指示で調整;低血糖予防のため絶食時は休薬し、食事再開後に再開。大腸カメラ以外の検診は?便潜血(初筛・感度低)、便DNA(検出率約80%)、CT大腸造影(カメラが難しい場合)があるが、いずれも大腸カメラの代替にはならない。まずは大腸カメラを推奨。

六、まとめ

大腸がんは検診を怠ることが最も怖い。早期発見・早期治療で治癒も期待できる唯一の主要がんの一つであり、大腸カメラはその最強の手段。40歳以上・家族歴・腸の不調がある方は時期を逃さず検査し、推奨間隔を守る。前準備・検査中の協力・検査後のケアで無理なく受けられる。本ガイドは情報提供であり医師の判断に代わるものではない。一歩早く、致命リスクを遠ざけよう。

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